著者:朝倉 秋成
★あらすじ(裏表紙から)
IT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野祥吾は、他の五人の学生とともに一ヵ月で最高のチームを作り上げるという課題に挑むことに。うまくいけば六人全員に内定が出るはずが、突如「六人の中から内定者を一人選ぶ」ことに最終課題が変更される。内定をかけた議論が進む中、発見された六通の封筒。そこには「●●は人殺し」という告発文が入っていたー
六人の「嘘」は何か。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦!
★感想
就活に対してけんかうってる、というか確かにあんな短時間でその学生の何が分かるんだよって自分が当事者のときに思ってた。あのシステムに納得している人なんていないよね。1か月くらい実際の現場で働いてみるっていうほうが分かるけどそんなことしてらんないしね。
人事の面接官がいいかも、って思うかどうかで人生が変わるから恐ろしいなぁと思い返していた。
人にはいい面も悪い面も色々あるよ、かたよった側からしかみてないと、その人の本質なんて分からないってのがまとめなような気がするけど、本当のその人なんて、きっと本人も把握しきれてないんだから、誰も分からないが正解な気がする。
すごい循環だなと思ったよ。学生はいい会社に入るために嘘八百を並べる。一方の人事だって会社の悪い面は説明せずに嘘に嘘を重ねて学生をほいほい引き寄せる。面接をやるにはやるけど人を見極めることなんてできないから、おかしな学生が平然と内定を獲得していく。会社に潜入することに成功した学生は入社してから企業が嘘をついていたことを知って愕然とし、一方で人事も思ったような学生じゃなかったことに愕然とする。
P264
『あなたは優秀だと思う』と『あなたが好きです』の境界って結構あいまい
P337
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