浜村渚の計算ノート

青柳 碧人

設定が奇抜。
理系科目を「物事を数値化し、数理現象・物理現象など事実だけを重んじる科目は、心を尊重し他人をいつくしむ人間性を否定しうる」といって、教育科目から外しちゃって、その結果、黒い三角定規という数学を愛するテロ組織が、数学の地位向上を目指してなぜか殺人を犯していくストーリー。

数学がなくなるまでに使ってきた数学教育ソフトに催眠プログラムがされていて、一定の教育を受けた人が催眠を受けると、黒い三角定規のいいように人を殺してしまうという怖さもあり。

殺人事件を起こしたって数学の地位向上にはならないだろ、とかそんな催眠プログラムありえないよね、とかつっこみどころは多々あるけれど、主人公の渚の可愛い感じとか、そんな数学問題あったなぁみたいな懐かしさから楽しく読めました。四色問題とか久しぶりに聞いた気がする。

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