著者:森 博嗣

犯人の思考が怖かった。
分かるような気もするけど、その一線をそんなに簡単に超えないでよって思う。
最後の鉄道模型のくだりは何を示唆しているのか、
同じアーティスト同士通じる何かがあったのかね。
人間1人とはどこまでを言うのか、1人という単位について何回も考えてた。
あとは模型について。創ってできた作品ではなくて、創る過程であったり、その精神が大事というのはちょっと分かる。
一本なんてものは、そもそもない。
ただ、どこかで人間が単純化して、一本だと思い込もうとする単位なのでは…。
それが一本。
人の単位も、きっと同じ。
単純化され、近似化された単位。
それが一人。