著者:下村 敦史
卑劣な犯罪の犯人と同姓同名なせいで、様々な不利益をこうむった人たちの話。
毎日流れるニュースで犯人や被害者の実名が公表されるけど、同じ名前の人がどう思っているか、とか考えたことなかったな。
面白いんだけど、めっちゃいっぱい大山正紀が出てくるから、途中誰が誰だか分からなくなりかけた。。場面も人も切り替わるしね。
最後犯人あなただったの!?という驚きがあって、一気に読み進めちゃった。
同姓同名がどうのっていう話ももちろんあるけど、現代のSNS時代、見ず知らずの人の無責任な正論が人を傷つけることもある、っていう別の問題提起もあったかな。
どうして自分の正義を一方的に他人に押し付けられるのか私には理解できないけど、そういう人確かにいるよね。悪気はないからたちが悪いっていう。