著者:森 博嗣

★あらすじ(裏表紙から)
日本最大のソフトメーカー「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失があったという。彼女らを待ち構えていたかのように事件は続発。すべてがあの天才の演出によるものなのか!?全編に漲る緊張感!最高潮森ミステリィ!
★感想
S&Mシリーズ最後の10冊目。ついに終わってしまうよ。。もうもえと犀川先生の話が読めないかと思うと寂しい。。
ヴァーチャルとリアルの差、現実と虚構のちがい、みたいなのがメインテーマなのかなぁ。
今でもヴァーチャルで再現するほうが現実で再現するよりコストがかかるのか気になる。色々進歩しているけどね。でも本当にすべてがヴァーチャルで再現・完結できてしまったらもはや人間が生きているって何なの??という話になるよね。
殺人事件の謎も気になるけど、そんなことを色々考えさせられた。これを20年以上前に書いてるんだから森博嗣はすごい。
その言葉こそ、人類の墓標に刻まれるべき一言です。
神様、よくわかりませんでした…ってね
生と死を対比させ、実と虚を裏返そうとする思索こそ、人間だけが到達した高みではなかったか。